代表挨拶

社長になって水道事業の大切さを知りました

小木工業は昭和36年に父の従弟にあたる小木六也が創業し、以来56年間地域の上水道事業に従事してきました。
私は平成22年に父の後を継いで代表権を持ちました。それまでは関連会社で土木建設事業に携わっていましたので水道事業については素人でした。

それまで私は、今の日本ではどこでも飲み水が手に入り、清潔な水洗トイレを使用できることが当たり前のことであると普通に思い、いつの間にか水のありがたさを忘れていました。今でこそ日本中の家庭はもちろん、小さな公園でも水洗トイレですし、飲料水は蛇口をひねればいつでも飲める時代です。
しかし、給水装置工事主任技術者等の資格を取得し、水道事業に携わっていく中で、今日のように安全、安心な水道をはじめとする衛生環境が整ったのは先人の並々ならない努力の賜物だということをつくづく教えられました。

今の日本ではペストやコレラなどの感染事例はほとんどありません。世界的にみれば、まだまだ清潔な飲み水が確保できない地域がほとんどです。水道の水をそのまま飲める国は日本のほかに数えるほどしかありません。日本の水道事業は世界でも最たる技術とシステムで支えられています。
大きな災害でも、三大ライフラインと言われている電気、ガス、水道の中で一番最初に確保が必要なのは水です。飲料水はもちろんのこと、現代の都市環境では水道がなければトイレも使えず、洗濯もできないのです。近年の度重なる大規模災害でも改めて水道インフラの重要性が確認されました。

私たち小木工業株式会社は社員全員がこの大切な水道事業に携わっていることへの誇りと自覚をもって、便利で、安心、安全な水道づくりに寄与していくことを誓います。

小木工業株式会社 代表取締役 小木一晴